2003.9.11
お日様の笑顔 NO.001:ナルトってばただのエロ餓鬼だってばよ。 ギラギラと照りつける太陽の元、木陰で汗だくになって寝転んでいる子どもが二人。 「キツすぎだってばよ、これ…」 だらだら流れ続ける汗は止まらない。 目は塩分が染みて痛いし、口の中は乾いて塩辛いのだ。 「なにが暑さ対策だ、てめえはクーラー効いた部屋で寝てやがって…」 教師は涼しい山小屋の中で読書をし、気が向いたときだけ窓からこちらの修行風景を覗いているだけ。 目が合った時の心底楽しそうな笑顔を思い出し、サスケは苦々しく舌打ちする。 まるで、ガイとリーの自分ルール並みのメニューを、この気温と湿気、そしてこの日差しの中でやらせるなんて有り得ない。 「今日はサクラ、風邪で寝てるって言ってたぜ」 「サクラちゃんてば夏風邪?」 あれは馬鹿がひくもんだってばよ、と先日鼻を垂らしていたところシカマルから馬鹿にされつつ仕入れた雑学をさっそく披露してみる。 「そりゃお前でしょ」 「な、なんだとーっ!」 が、あっさり流され、さらにはまた馬鹿にされ、食ってかかるも顔面を抑えられて、身動き一つ取れなくなっていた。 「それよりどうすんだ?今日の修行」 「う〜ん、そうね〜」 「…てか、いいかげん離せってばよ」 暫しの沈黙を以って、にっこりと。 「丁度いいから、体力作りしよっかv」 と、ものすごく軽く、決定されたのだ。 「もう動けねー…」 ナルトですらこんななのだから、サスケに至ってはとっくにスタミナ切れである。 「………」 「おーい、サスケー。生きてるかー」 「まだ、な…」 ごろりと、反対側に転がった途端、身体を急に抱き起こされた。 「うわ!」 目を見開いて驚いている阿呆面が一瞬視界に入ったから、ナルトの仕業ではないのだろう。 と、なると…。 「カカシ先生!!!」 「なーに、キミたちもう休憩?」 ダメだね〜、と言いながら肩を抱いてくるカカシの頭を一発殴るが、まるで力が入らない。 「サスケ、お前のその体力のなさを改善してあげようって思ってんだけどね」 「ほっとけ」 「そうもいかないでしょ。イロイロと…ねえ?」 そう言って、おもしろそうにサスケから流れ出る汗の筋に舌を這わせている。 サクラがいるといちおうは教師として自主規制しているのだろう、あまり過剰なスキンシップは仕掛けてこないのだが、いないとナルトがいようがナルトの気持ちを知っていようがすぐこれだ。 「カーカーシーせーんーせーっ!!!用無いんならあっち行けってばよ!」 もう振り払うのもだるいのか、ぐったりとしたままカカシを見据えているサスケを奪い取り、カカシを睨む。 「せっかく差し入れ持ってきたのに可愛くないね〜、お前」 ほい、と手渡されたのは、キンキンに冷えたアイスキャンディー。 「あ!うまそ〜!!!」 「じゃ、それ食べ終わったらまた修行再開しなさいね」 ボン、と消え去ったカカシを気にすることもなく、ナルトは袋越しに頬を寄せ、その冷たさを堪能していた。 「んなモン渡すなら部屋に入れろってんだ」 クーラーの効いた、やわらかいソファのある山小屋に。 ビリ、と音を立て、涼しげなスカイブルー色の中身を取り出す。 もう暑さで雫が垂れ始めているアイスキャンディーを、根元からぺろりと舐め上げた。 (うっ…!) そんなに美味いのか、目を閉じて、先端を口に含んでは出し、蜜が垂れそうになっては根元を吸い上げて。 サスケの舌と、求めるようにそれが触れる部分から視線が離れなくなっていた。 暑かろうが寒かろうが、若さにあふれるこの身体を興奮させるには充分すぎる要素である。 (く、食いて〜!!!) 熱を持ち始めた下腹部を抑えながら、生唾を飲み込んだところで、はたとサスケと目が合った。 「はあ?!何でお前食ってねえんだよ」 ある程度細くしてから咀嚼してしまったサスケの手元にはもう棒しか残っていない。 「え?!あ、ああ、食うってばよ」 お前を、とは言わずに引き攣った笑顔で誤魔化す。 なんだか下に溶けた液体が溜まっているが気にせず、豪快に袋を破いて取り出した中身の表面はもうびしょびしょで。 食すには食いづらいが今は好都合である。 「なあサスケ。ちょっとは涼しくなった?」 「全然。あんなんじゃ気休めにもなんねーよ」 ウンザリした様子で空にかざした腕超しに太陽を拝んでいる綺麗な横顔も、額から顎へと滴る汗も何もかもが、もはや煽られてるとしか思えない。 「暑さってさー、中から冷やさないとダメなんだって」 「中?」 「そ、身体の中から」 ゆっくりと近づいて、男のくせに誘うような桃色を呈している唇に噛みつく。 それでも逃げないサスケに内心ほくそ笑み、舌を伸ばせば冷たい口内が何とも気持ち良かった。 「ナルト、んなことやってねえでさっさと食っちまえよ」 「んー、そうだなあ…」 「う、わ!おい!!!」 おもむろに突き飛ばされ、仰向けに転がったまま下着ごとパンツを下ろされて。 さらには両足を大きく開かされる。 「俺がサスケを涼しくしてやるってばよv」 今のキスで俺は充分涼しくなったから、と。 「お前、なあ…」 「へへへ、いっただきまーす!」 まずはナルト自身がアイスキャンディーを口に含み、口内の温度を急激に冷やす。 それから、突き出し、尖らせた舌先を赤く色づいているアナルへとねじ込んだ。 「ひ、あっ!」 あまりの冷たさに思わず退けてしまう腰はしっかり抑えられ、執拗に攻められて。 「ん、うっ!ナル、ト!」 「なに?」 肩越しに、悪戯に目を細めて心底楽しんでいる男を思い切り睨みつけてやるが、当然のことながらそんな攻撃が効くはずもなく。 「その顔、煽ってるだけだってカカシ先生にも言われなかった?」 一旦手を休め、視線を合わせて。 「言われねえよ!」 ナルトの言う通り、実際はしょっちゅうそう小馬鹿にされているのだが…。 「昨日もカカシ先生とヤったんだろ」 「あァ?!何…」 「こんなにがばがばだもんな〜、ココってば」 「うあっ!」 適当に舌でほぐしただけなのに、たいした力も篭めずに挿し入れた中指がスルスルとアナル内へ呑み込まれていってしまうのだから。 「俺って男がいながらカカシ先生とヤった罰だってばよ!」 「くっ、わけわかんねえよそれ…」 口ではそんな軽口を叩きながらも、後ろを攻めてくる指の動きは本気なのである。 「…サスケ、挿れていい?」 「断っても挿れんだろうが」 それはそうだけど〜、と腰をくねらせながらすっかり立ち上がったモノをサスケの尻に突き刺し。 甘えた顔で、訝しげに眉間に皺を寄せる美人な(自称)恋人からの言葉を待つ。 「ね?」 「…勝手にしろ」 という溜息混じりのお許しとほぼ同時に、最奥まで挿入されたモノの質感、というよりむしろ温度に、サスケはヒュッと息を飲んだまま固まってしまっていた。 その内、ガクガクと、だんだん下半身が震えてくる。 「へへへ〜、騙された?」 俺の突っ込まれると思ったろ、とか何とか勝ち誇ったようにほざいているこの目の前の馬鹿は正気なのだろうか。 そんなことを思ってる間にも、あまりの冷たさに腸壁が引き攣れてピリピリ裂けてきそうな痛みに襲われてくる。 「てめえ…、さっさと、抜け…」 このアイスキャンディーを、と。 殺気溢れる視線を、ナルトに送っているのだが。 「あれ?気持ちよくない?涼しくない?」 「気持ち良いワケねえだろ!殺すぞてめえ!!!」 痛えんだよ、抜け!を連呼するサスケに、しょうがないなワガママで、と何故か満足そうに吐き出される溜息と共に。 腸管の熱でより一層溶け出した甘い蜜を、アイスとアナルの接合部に沿って、溢れる液を嬉しそうに舐めとっていく。 「ク、ソ…、この変態ヤロウ!」 「カカシ先生と一緒にすんなってばよ」 コレのどこがどう、どの辺が異なるんだ、と憎々しげにサスケは下唇を噛み締めていた…。 それから、充分に楽しまれた後、やっと抜かれたアイスキャンディーはずいぶんと細いものと化していて。 シャクシャクと美味しそうに、正統法の食し方で残りを胃の中に押し込んでから、こちらも本来入るべきモノ(とも言えないが…)を挿入すべくナルトが立ち上がった。 先っぽを押し当てただけで、ビクッと痙攣してしまう程に、冷たい。 「ヤ、ヤバそうだってばよ、これ…!」 「一体誰のせいだかな」 もう楽しくてしょうがない、といった感じのナルトとは裏腹に、サスケは地面に頬杖をついてひどく気だるそうなのであるが。 「サスケのそういうノリの悪いところも、俺は大好きだってばよv」 「そりゃどうも」 ぐ、と押し当てられたそれが拒まれるはずもなくすっぽり根元まで呑み込まれれば、後ろでナルトが歓喜に打ち震えている様が感じ取れる。 「つ、冷てー!気持ちー!!!」 サスケサイコー!と抱き締められても、こっちは嬉しくも何ともない。 「もう勝手に…」 「させられるワケないじゃない」 急にできた目の前の影と、上から降りかかってくる声に、一瞬で二人の身体は硬直する。 ((ヤバイ…)) 同時に二人の脳裏を駆け巡った思考は、残虐で非情な罰任務、という名でまとめられたカカシの加虐趣味の数々。 今まで、半死に陥りながらも数回課せられたことがあった。 「イイ御身分だよねー、二人とも。俺、コレ食ったら修行しろって言ったと思うんだけど?」 「こ、こんな暑い中やる修行メニューじゃないってばよ!」 「そうだ。てめえこそ一人部屋でくつろぎやがって、イイ御身分じゃねーか」 生尻丸出しというかなり恥ずかしい格好でも、いつも通りの反抗をしてくるサスケを、頭の先から足の先まで舐めるように見回して。 「あのね、俺は上忍で先生なの。つーかさあ、お前のココって人を選ばないのね」 ナルトを引き剥がし、ぬめりの強い秘部を人差し指で数回突付いてみせる。 「なっ!」 「コラァ!サスケに触るなってばよ!!!」 「お前も!」 食ってかかろうとするナルトの鼻の穴に、放置されたアイスキャンディーの棒二本を引っかけ、その動きを見事ぴたりと止めた。 「ふ、ふが…」 「ヒトのモンに手ェ出しといて、何様のつもりだよ…あァ?!」 耳元で囁かれた言葉に、鼻の痛みも忘れて青ざめる。 「お前ら、わかってんだろうな…」 「う…」 「当たり前でしょ。修行サボって教師の前でセックスする!?普通」 「教え子を犯すか?普通…」 ぼそりと呟いたサスケのセリフに、ナルトが慌ててその口を塞ぐも。 「はい、罰決定!」 細められた銀色が、しっかり聞こえていたことを証明していて。 ずるずると、首根っこを引きずられながら、こういう大人にはなるまいと心に誓う二人であった…。 END |
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